再コーティングを成功させる「3つのステップ」
こんにちは、SEAVAC営業のOです。 今回は「使い終わった後の金型」のメンテナンスについて解説します。 「コーティングが剥がれてきたら、もう一度コーティングすればいいよね?」 その通りですが、実はコーティングの性能を復活させるには、押さえておくべき重要な手順があります。
1. 古い膜を一度リセットする「除膜(じょまく)」
再コーティングを行う際、古い膜の上に重ねることは避けるべきです。重なった膜が厚くなりすぎると、内部応力で剥がれやすくなります。特に硬い膜や厚膜のものは要注意です。金属素地に直接コーティングすることが密着性向上につながります。まずは古い膜をきれいに落とす「除膜処理」を行い、母材をまっさらな状態に戻すことが不可欠です。
2. 再研磨とセットでの運用
平面研磨や肉盛り修正などを行うと、その部分はコーティング膜がない「素地」が露出した状態になります。そのまま加工に使用すると、露出した部分から急激に摩耗やかじりが発生してしまいます。「再研磨 + 除膜 + 再コート」をワンセットのサイクルとして回すことが、金型寿命を最大化する鉄則です。
3. PVDだからこそ可能な「繰り返しの再生」
PVDは、CVDやTD処理のように1000℃域の熱を加えないため、再コーティングを繰り返しても母材(金型材)への熱ダメージが蓄積しにくいという特長があります。 母材の「粘り」や「寸法精度」への影響を最小限に抑えられるため、精度の高い金型を何度も高品質に復活させることが可能です。
結論:
計画的なメンテナンスでトータルコストを削減 PVDは、適切な「除膜・再研磨・再コーティング」のサイクルによって、新品同様の性能を何度も取り戻すことができます。
1. 正しくコーティングを剥がす
2. 適切に母材の修正を行う
3. 再びコーティングする
このサイクルを確立することで、金型を使い捨てるよりもトータルコストを大幅に抑え、資源を無駄にしない運用が可能になります。
「この金型、もう一度コーティングして使えるかな?」と迷われた際は、ぜひ現物を見せてください。母材の状態を確認し、最適な再生プランをご提案します。
SEAVAC株式会社
住所:兵庫県尼崎市杭瀬南新町1丁目12−6
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